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……何故、何故今まで忘れていられたのだろう。
最後まで謝ることが出来なくて、僕はあんなにも悔やんでいたのに今の今まで僕の頭を掠めることすらなかった。
こんなの、さえちゃんが怒っていても当たり前だ。
「ねぇ、ちほちゃん。僕、さえちゃんに謝りに行くよ。ちゃんと折り鶴を作り直して、国道に行こうと思うんだ」
「わ、私も行く」
僕は頷いて、ちほちゃんと一緒に家に帰った。僕達が作った黒い折り鶴の数だけ、色とりどりの鶴を折る。それを持って国道へと走った。
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