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でも、確かにこの顔だったら、望まなくても女は寄ってくるのだろう。
「なに、そんなに見つめて。俺ってかっこいい?」
「はっ男に見惚れるか」
俺の視線に気付いた矢神がにやにやとした表情で見てくる。
それに嘲笑の笑みを浮かべ、フェンスを背に床に座り込む。
それから、手にしていたビニール袋から本日の昼食を取り出した。
「ここで食べるの?」
「教室だと目があるから」
「そっか」
俺の問い掛けて、そしてそのまま座り込む。勿論俺の隣、だ。
「友達は善いの?」
「あぁ…結城?別に善いんじゃねーの」
「随分冷たいねぇ、友達なのに」
トモダチ?
「……本当にトモダチなのかな、」
「え?」
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