4/21

170人が本棚に入れています
本棚に追加
/64ページ
「…ねぇ、」 「ん?」 「善かったら、俺とデート、しない?」 「…は?」 ほのぼの暖かい矢神の言葉に、俺はすっとんきょんな言葉で返事した。 何を云っているんだ。俺は今から直帰だって云っただろ! …とはまさか口に出来ない。何故か。 「深山、もう帰るだけなんでしょ?俺もそうだし」 「いや、ちょ、…どしたんだよ、急に」 淡々と笑いながら繋げる言葉に制止を掛け、いぶかしげにそう問う。 今までどこか遊びに行くとかってゆう雰囲気は皆無だったのに。 俺の疑問は至極当然だろう。 なのに。 「深山のこと、もっと良く知りたいから」 にこり。 笑ってそう云うから、俺はぴたりと固まってしまった。 それからボッと顔に熱が集まり正にゆでダコ状態。 は、恥ずかしい奴…!
/64ページ

最初のコメントを投稿しよう!

170人が本棚に入れています
本棚に追加