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「もー、反応薄いよっ」 「…矢神、俺、買わないからな」 反応の薄い俺に矢神の非難の声が飛ぶ。 訂正するど買えない、とも云う。 高校生で、特にバイトなんてしてない俺なんかに、一気に服を揃えられたところで買えるはずなんて到底ない。 ひくつく口元を感じながら、そう言葉を発する俺を、矢神はきょとんとした表情で見て、俺の言葉の行き着く先を知ると途端にげらげらと笑い出した。 「分かってるよ、俺が勝手にやってんだもん」 「な…っ、店の人に悪いだろ!」 「ダイジョブ。兄貴の店だし」 「…は?」 すぐ傍に店員さんが居ると云うのに! 言葉を早めた俺に、矢神はお得意のスマイルを向けた。 …いやいや。それって余計に駄目なんじゃないのか。  
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