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…って。
「兄貴、店長なの?」
「や、代理店長」
つか兄貴がいたのか。
にこりと爽やかに笑うその顔にぽかんとしてしまう。
余り身内話…というか、自分自身の話をお互いがお互いにしたことがないから、矢神に兄弟がいるなんて初めて知ったのだ。
しかし、弟がこの顔なのだ。
さぞかし美形なお兄さんなのではないだろうか。
人並みに興味がそそられる情報だ。
「似てる?」
「どうだろ。自分じゃわかんないかな」
ありきたりな質問をした俺に軽く笑って、近くにいた店員に、今日兄貴いる?と声を掛ける。
首を振ったところから、残念ながら休みだったようだけど。
少し見たかった気がしないでもないが、…まぁ見た所で俺のこれからの人生に差し障りないからと早々に諦めた。
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