昭和と平成の野良猫事情

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平成の猫は昭和のそれより随分とスマートに縄張りを造り上げる。 そこが大きな違いである。 我が家には姐さんを始めとした10匹が共存していた時期があった。 加えて犬やうさぎなど他の動物もいる環境である。 姐さんは教育的指導以外では他の動物についても黙認した。 かくして我が家の庭ではこれらが川の字になって日向で溶ける…などという、実にユルい光景が今でも見られる。 飼い主であるニンゲンが認めたものは家族である、襲ったり苛めたりしてはいけない。 姐さんはこう解釈したのだろう。 そしてそれは姐さん以降の我が家の動物たちだけでなく、野良猫にも同じことが言えるようだ。 野良猫もまた、不可侵条約を守るのである。 何故だろう?
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