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思うに世代格差による考え方の違いである。
今も昔も、野良猫が生きるのは大変である。
昭和の猫に見られた日々体を張ると言うスタイルであってもその厳しさは変わらない。
むしろ騒いでうるさい!などとニンゲンに嫌われるきっかけになる。
そのくらいなら可愛らしく、お利口さんにして容易く美味しいごはんをもらった方がいい。
縄張りを守ろうと新しくやって来たヤツをいじめて叱られるくらいなら、見た目だけでも優しいふりしてニンゲンに誉められた方がいい。
ちょっとした事でコロッと騙されるお人好しなニンゲンを、真ん丸い手先の肉球で転がすなんて猫には簡単な事なのだ。
猫なりに考えた結果、見えない壁を作ってしまうよりはニンゲンの言う「仲良くする」ふりをした方が、お互いに為になるのだ。
平成生まれの猫たちは、その事にどこかで気付いたのだろう。
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