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こうした態度は新しくやって来た猫が子猫であろうとも容赦はない。
常に物影から様子を窺い、ニンゲンがちょっと目を離した隙に力一杯猫パンチをお見舞いする、渾身の強面で威嚇する…。
可哀想なのは子猫である。
すっかりビビり小さくなっている。
子猫が大きくなって時間が経過してもそれは変わらない。
相変わらず激しく自己主張して受け入れる気配など微塵もないのだ。
気の毒過ぎる。
とにかく昭和の猫は縄張り意識が強かった。
だが姐さんは違った。
確かに姐さんは他猫に厳しく自分には激甘だったが、縄張りを主張はしてもそこに他の猫が通りかかるくらいは許した。
姐さんが機嫌の良い時は。
姐さんなりに許せる範囲があり、その振り幅は昭和の猫よりは広く思えた。
ただしこれは相手が姐さんに絶対服従を誓った場合、と言う意味ではあるが。
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