白と黒の溺愛～二つの愛の形～

歪んだ黒

次の日。
雄大が学校を休んだ。

受験が迫っているというのに学校を休むなんて珍しいし、高校三年になってから雄大は一度も学校を休んだことなんてなかったのに。

何故だか嫌な予感がした。
休み時間にスマホを取り出し、メッセージを送る。

すると雄大から返事が返ってきて安心した、のも束の間。
その内容を読んで私は驚いてしまう。

この後の授業なんてどうでもよかった。
先生や友達に止められるのを無視して荷物を持ち、無断で学校の外へと出る。

向かった先は病院だった。
信じたくなかった。
昨日雄大は怪我を負って入院した、だなんて。