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私は駿輔のもの?
違う、私たちは確かに別れた。
「な、何言って…?」
「ずっと、ずっと悲しみに明け暮れてたじゃないか。泣いて、男と関わることを一切やめて、男嫌いって言われるほどに」
冷や汗が流れた。
聞きたくない。
どうして駿輔が、それを知っているの?
「僕のこと忘れられなくなって、苦しくなって、もう頭から僕のこと離れられないくらいにしてやろうって思って別れたのに、しばらく距離を開けようと思ってたのに、なのにあの男は僕たちの…邪魔をした…!あれくらいの報いを受けて当然だ」
駿輔が私に近づいてきた。
そして優しく抱きしめられる。
好きだったその抱きしめ方も今は、怖い。
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