161人が本棚に入れています
本棚に追加
「お前の仕業だったんだな。何かおかしいと思ったんだ。昨日、男集団に絡まれたけどそいつらの様子が何かに怯えてる感じだった。
お前が全部やったことなんだな」
鋭く睨む雄大だけど、駿輔の優しい表情は依然として変わらない。
「そうだよ?
だって君が僕の花を奪ったんだ」
さらには簡単に認めてしまう始末。
「お前、最低だな。
花をどれだけ傷ついたのか知らねぇだろ」
「もちろん知ってるよ?
僕のことを考えて悲しんで、涙を流してるってすごく素敵なことだと思うよ。たまらないね」
狂ってる。
駿輔の考え方は。
「絶対お前に花は渡さねぇ」
「残念だけどそれは遠い夢だね」
クスリと小さく笑う駿輔。
最初のコメントを投稿しよう!