真っ直ぐな白

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「花、また考え事してんのか?」 突然声をかけられて、はっと我に返る。 教室の窓の外をぼーっと見ていた私に、一人の男が話しかけてきた。 それは今の彼氏である、雄大(ゆうだい)。 雄大には数え切れないくらい助けられてきた。 前の彼氏に別れを告げられてから、ずっと落ち込んでいた私。 泣いてばかりの日々、最後には恋なんてもうしないと心に決めたほど。 その日から男の人と話すのは一切やめ、これから先男の人と関わることはないと思っていた。 それから一年以上経ち、周りから男嫌いというレッテルが貼られてしまったけど、それもどうでも良かった。
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