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そんな高校二年の秋頃に、私は後期の文化委員になって、そこで出会ったのが隣のクラスだった雄大。
第一印象はチャラそうなタイプで、絶対関わりたくないと思っていた。
だけど向こうからどんどん話しかけられて、フレンドリーな人だなっていうのが次の印象。
委員会の集まりがあるたび、雄大と言葉を交わすようになって、正直友達感覚だった。
男として見ていなかっけど、ある日の委員会終わりに一緒に帰ろうと誘われ、嫌じゃなかったから肯定した私。
その時にはもうだいぶ心を許していたと思う。
『男嫌いって、本当なのか?』
だから雄大からそう聞かれた時、男嫌いと言われるようになった理由を素直に話していた自分がいた。
雄大は辛かったなって言いながら、私を優しく抱きしめて慰めてくれた。
その時に初めて、雄大が男だと意識するようになったんだ。
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