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『花、俺じゃダメか?
このまま見てるだけなんて限界なんだ』
そして三年のクラスにも慣れてきた頃に。
雄大は私を真っ直ぐ見つめて、そう伝えてきた。
『でも、私…』
『わかってる。花は相当辛い思いしたって。
そんな花を俺は支えたい。俺は絶対花を離さない、自分でも引くぐらい花の方が好きなんだ』
真剣な表情に、真っ直ぐな言葉。
心が揺らぐ。
私だってもう、雄大なことが好き。
でも中々返事が出来ないでいたら、突然背中に手をまわされ、引き寄せられる。
『絶対離さないから』
どこか甘い声で囁かれ、もう完全に私の心は雄大でいっぱいだった。
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