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だから今は本当に幸せ。
雄大に助けられ、乗り越えることができた。
「雄大、帰ろう」
「そうだな」
帰り道。
二人で手をつなぐのは、まだ慣れなくてドキドキした。
「…照れてる」
「な、慣れてないだけ…!」
だけど雄大はたまに意地悪で、こうやってわざと私を照れさせようとしてくる。
「そうしとくか」
「そうしとくか、じゃなしにそうなの!」
それがまた恥ずかしくて、結局照れ隠しをしてしまう私。
これじゃあツンデレだって思われてしまう。
「わかったから、あんまり離れようとすんなよ?危ないから」
雄大が優しく笑って、私と距離を詰めた。
ドキドキと、余計に鼓動が速くなってしまう。
やっぱり私の心はもう、雄大でいっぱいだった。
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