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「誰誰？あのイケメン」
「もしかして新しい先生なん？」
「でしょ。それ以外なくない？」
「どーしよ！？モロタイプなんだけど」
「アンタみたいなおデブちゃんとか無理だから、諦めり」
「そんな対象じゃないし」
ーー静かに！
それまでざわついていた生徒たちも
生徒指導の担当でもある千里の一括で
水を打ったように静かになった。
ーーやっと静かになったわね。よしっ！
ーーそれでは本日より当校に赴任されます先生をご紹介します。
ーーわたしのクラスの2年5組の副担任と2年生の英語を担当して頂きます、大神圭先生です。
ーーそれでは先生、一言。
ーー今日からこちらの学校でお世話になります『大神 圭』と言います。趣味はカメラで、中高ともに部活は野球です。ただ補欠っすけど。
それまで下を向いて
床に右手で何か書いていた里緒が
突然顔を上げた。
「里緒もやっぱりイケメンに興味あるんじゃん」
ーー大神圭？
ーー嘘…
ーー遠くてよくは見えないけど…あの男に似てるような。
「ねー里緒、気になるんだ？」
「ん？…まあ」
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