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13歳の春の陽射しが降り注ぐ日だったーーーー
ウイーンで開かれた
『ショパン国際ピアノコンクール』で
優勝したことで
『孤高の天才少女ピアニスト』と
もてはやされるようになった。
でも…
それももう昔の話。
今ではもう誰も
わたしを覚えている人なんていない。
勝手に世間にもてはやされ
半年後には
あっさりと切り捨てられ
世間からも忘れられた。
いつも…わたしのそばにいるのは
ーーーー涙だけ…
ーーーー涙だけがずっと友達だった。
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