救援

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 と心の中で冗談を言っていたら、婆さんはまさかの発言をしやがった。 「エルフの未来を救って頂いた御恩に報い、我等エルフはアキラ殿を“王”とし、アキラ殿に忠誠を尽くことを誓いましょう」 「……何だこれ」  いや本当に何だこれ。 婆さんの言っている事が意味不明で、俺は思考が停止していた。 俺がエルフの王様だと?冗談キツいわ、どうしたらそうなるんだよ。ドッキリである事を信じてエルフ達を見回しても、彼等は跪いた体勢から微動だにせず依然として厳かな雰囲気を醸し出している。 『ヒハハ、アキラもついに王様か!』 (笑い事じゃねえよぶっ殺すぞ)  頭の中で可笑しそうに笑ってるベルゼブブに心底イラつく。こっちは困惑してんだからちょっと黙っとけ。 俺は大きく息を吸って出来るだけ心を冷静に保ち、彼等に向かって本音を告げる。 「真剣な感じっぽいから俺も真面目に答えるけど、俺はアンタ等の王になんかなる気はねーぞ」 「ああ、お主の是非は聞かん。儂等が勝手にお主を王とするから、お主は気にせんでええ」 「ええ!?」
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