5.ドS王子様

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私はお花を入れるバスケットを右手に、鼻歌を歌いながらスキップで森に行った。 「もうすぐ着くわよ。凄くいい匂いがするのよ。 色鮮やかで、一日あそこに入れそう! ルンルルンルル?ン♪」 茶色のレースアップショートブーツは、ヒールはあるけれど、いつもの靴より動きやすい。 スキップだけじゃ足りなくなってきて、クルクル回る。 「コラコラ、お姫様がそんなに回ってはいけませんよ。もうすぐ転んで…。 おっとっと。 ほら転んだ。全く美弥妃は明るいのはいいんだけど、明るすぎるんだよ。 ま、俺のお嫁様は明るいほうが良いけどね。」 そう言ってカイトは私のオデコにキスを落とした。 体中が熱くなってくる。 「もつ!そんなに私はオッチョコチョイじゃないわよ!」
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