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「あん時は『うんこ』って言っちゃったけど、本当は可愛いって言いたかったんだ~」
えっ?
可愛いって言いたいのに「うんこ」って言ってしまうの?!
それなんの病気?!
アタマ大丈夫?!
「あ~!可愛い~!こやま~!」
突然ぐしゃぐしゃっと自分の髪の毛をかき混ぜた岩田くんに、ビクっとしてしまった。
「くっそ~!くそくそっ!こやまっ」
くそ…って。
あくまでも私ってうんこ?
めっちゃシラけるんだけど。
岩田くんはそのままテーブルに突っ伏して「くそくそ」言っている。
顔を腕にうずめて、ぐりぐりしているので、きっとスーツの腕にはヨダレ染みが出来てると思う。
「俺なんで今、セネガルなんだよ!」
あ、その設定まだ生きてるのね。
「夢だったら、ここに小山がいるのに!」
はいはい。
私は夢の中の存在ですよ。
夢のうんこです。
「くそ~小山のおっぱい揉みたい」
……。
「ヤりて~」
……。
「こやまに入れてえ」
……。
「待てよ、夢だったわ」
ガバっと顔を上げる岩田。
「夢だったら出来んじゃね?やったヤれる!」
バシッ!
酔いで真っ赤な顔面は鼻息が荒い。
ちょっと岩田!アンタいつものシュッとした顔はどこへやった?
完全に崩壊してる相手に遠慮は無用!と、思いっきりメニューで頭を叩いてやった。
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