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ハロウィンが近づいている。美緒子がアルバイトをしているコンビニでも、カボチャやオバケをモチーフにした限定商品のポスターが店内に貼られていた。聖里がいるイートインスペースも、飾りつけなどがハロウィン仕様となっている。
カップ入りのホットコーヒーを飲みながら、自分一人が騒いだだけだったのかな、と聖里はため息をついた。その時だった。
「あった! 見つかったよ!」
コンビニの制服姿の美緒子がイートインに駆け込んできた。
「どこかで触った気がしたんだけど、まさかのコンビニだった。ほら」
そう言って美緒子が差し出したのは、レシートだった。つい先ほど、聖里がカップコーヒーを買ったとき、レジ横のゴミ箱に捨てたものだ。
「レシート? ……が、どうかした?」
「表面をもっとよく触ってみなよ」と美緒子に促され、聖里はレシートを親指と人差し指で挟み、じっくりとその表面の感触を確かめた。「あ!」
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