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白銀に輝くドレスアーマーに包まれたしなやかな肢体と滑らかなストレートロングの金髪に閉ざされている瞼の下の凛とした輝きを放つエメラルドグリーンの瞳の凛々しき美貌が印象的な美女、ロジナ候国軍第三近衛騎士団長にしてロジナ侯爵家三女のスティリア・フォン・ロジナは虜囚となった彼女達の恥辱と屈辱を慮り瞳と唇を固く閉ざし、準備が整い宴の開始が告げられた所で瞼を開くと歩み寄ってきたナルサスがにこやかな表情で声をかけてきた。
「スティリア様、準備が整いました、こちらへどうぞ」
「……分かりました」
ナルサスの言葉を受けたスティリアは努めて平坦な声で応じた後にナルサスに案内されて中央のテーブルへと移動した。
中央のテーブルにはヴァイスブルク男爵領国の主となったアロイスとアロイスと共にロジナ候国側に寝返った旧ヴァイスブルク伯国第六騎士団長ゲオルグ・フォン・ポポフと同第七騎士団長ゼークト・フォン・キャラガンがにこやかな表情を浮かべて立っており、ナルサスとスティリアがテーブルに到着するとアロイスがにこやかな表情で口を開く。
「……ナルサス様、スティリア様、条約締結にご尽力頂きありがとうございます、そのご尽力にこの晴れがましい日を迎える事が出来ました」
アロイスは笑顔で歯の浮くような台詞を滔滔と述べ、スティリアが嫌悪感に引きつりそうになる表情筋を多大な努力で捩じ伏せながら笑顔を浮かべて頷いているとナルサスがにこやかな表情で口を開く。
「……我等はアロイス殿やポポフ殿やキャラガン殿の様な真に国を憂いし方々の勇気に応えたのです、今後もこの様なよき関係を続けて行きたい物ですな」
「おお、それは勿論、我等ヴァイスブルク男爵領国一同誓ってロジナ候国に忠節を尽くしますとも」
ナルサスの言葉を受けたアロイスが大仰な言葉で応じると同時にポポフとキャラガンも如才無い笑顔で応じ、その様を目にしたスティリアが嫌悪感を押し殺しながら笑顔を浮かべていると唇を噛み締めたメイドの女エルフが飲物が載ったトレイを手にやってきた。
ポニーテールに纏められた艶やかな銀糸の髪と透き通ったアメジストの瞳の美女は恥辱と屈辱を耐え忍ぶ様に唇を真一文字に結んでおり、その姿を目にしたスティリアは思わず愕然とした表情を浮かべてしまう。
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