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次男の旅立ち
「ホットコーヒーさん。いや、兄貴、聞いてくれよ。」
「おう、どうした我が弟、微糖ホットコーヒーよ。」
「俺決めた。俺、旅に出ようと思う。」
「どうしたんだ、急に旅に出るだなんて。」
「俺はこのままじゃ、一生兄貴に追いつけない。
だから、俺は自分探しの旅に出る。」
「ふん。そうか。
お前もいつの間にか、そんなことを考えるようになったか。
だが、その道は険しいぞ。」
「険しくてもいい!
俺も兄貴のように、何もかも投げ出し、自分本来の姿、ワイルドでブラックな人生を歩みたい。
それが男ってもんだろ?」
「そうだ、よく言った弟よ。
ブラックな味のある奴が男ってもんよ。」
「そうと決まれば、兄貴。俺行ってくるぜ!」
ゴトン。
『いやー、やっぱり頭が働かなくなったら、少し甘めのコーヒーが1番いいんだよねー。』
「、、、。
お前の、人生の甘さを取っ払ってこい。」
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