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入学式、始業式と続けて、優輔は生徒たちに、新任教師として紹介された。
結果、藤谷と優輔は松が丘高校の二大神美形と名誉ある肩書きを生徒たちから与えられた。
藤谷は自分の人気を知っているが、優輔はその手の噂には疎く、本人は自分の人気の高さをあずかり知らないままである。
こうして優輔の教師生活は順調に始まったのだった。
そして、日々を重ねるごとに藤谷と優輔は友情と信頼関係を深めていく。……藤谷のほうは心の中に、密かな、けれども大いなる恋心を抱きながら。
藤谷が見守る中、優輔も教師としての生活にだいぶ慣れてきて、二人の仲も親しさを増す中、不穏な気持ちが藤谷の心に芽生えたのは、二人が出会ってからひと月ほどが経ったある昼休みのことである。
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