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序章
「男達の挽歌」
〇歩道
都心の国道
車の通りも多い
高層ビルが建ち並ぶ
ビジネスマンや若者が行き交う
その合間を縫って軽快に走る優太
優太「(語り)拝啓、有希恵様。
この世に生を受けて早20と有余年。
あなたの愛に包まれここまで大きくなりました」
コンビニに入りバスタオルを買い
レジで領収証を頼み
店を出て再び走る
その時、強い風が国道を吹き抜ける
それに対応する人々
優太「(語り)実家の裏山にある田んぼに立つあの案山子の様に、
都会のビル風に晒されながらもしっかりと地に足を着け、
一歩一歩確かな歩みを刻んでおります」
横道を入り
とある住宅に入る
〇とある住宅
2階建ての新築一軒家
35坪ほどの敷地面積
屋内も余裕のある広さ
屋上と地下室も有る
中の作りはシンプルで
(機材の搬入や人の出入りを考えて)
家具家電も揃っている
中では多くの人が機材を運んだり
打ち合わせをしたりと行き交う
玄関から入り
中に居る人に挨拶しながら
移動する優太
〇洗面室
浴室が隣接する広い洗面室
タオルを棚に収める
優太「(語り)職場にもようやく慣れた所です。
今度、美味しいご飯を御馳走させて下さい。
尊敬する上司や仲間の事を・・・」
YUMICA「ゆーたゆーた」
肩を叩くYUMICA
振り向く優太
バスローブ1枚の姿
YUMICA「じゃーん!(バスローブを開く)」
豪快に鼻血を吹き出す優太
爆笑するYUMICA
優太「(語り)本っっ当に、機会があれば、紹介・・・出来たらいいなぁ~・・・」
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