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〇コスモワークス事務所    オフィスビルの1フロア    主にパソコン付きのデスクが並び    30人ほどが勤務    前場から数日が経過    デスクに並んで座り業務をする    優太と湯本    優太のパソコン画面は先日収録した    YUMICAの新作    モザイク処理の編集中    湯本はパッケージの修正を手がける    作業を止めて背伸びをする優太 湯本「ごくろーさん。堪えるだろ?」 優太「ええ。モザイク処理って思っていたより大変ですね」 湯本「収録時間の9割は画面の何処かに居続けるからな。 ある意味主役だよコイツ。 それにしてもお前、画面越しなら平気なんだな」 優太「業務だと割り切れますからね。でも実物は慣れませんよ」    簡単な回想    撮影現場ですれ違う女優に    目を反らしながら挨拶する優太    撮影本番を同じ部屋で直視出来ない等    ウブな1面を見せる 優太「匂い。いや、五感で感じると。 あっ生きてるんだな。 本物の裸の女性が目の前にいるんだって思うだけでもうダメです」 湯本「本当に女と無縁なんだなお前。 しっかりしてくれよ?叶えたい夢があるんだろ?」    回想終わり 優太「はい」    部屋の端にある棚に飾られる    トロフィーを見る優太    トロフィーには    ジャパンAVアワード    の痴女部門最優秀女優賞    晴美里子名義で6本並ぶ    6年連続受賞    その隣に最優秀監督賞    羽山彰名義で1本    10年前の受賞 優太「(早く監督になって、憧れの里子さんと一緒に最高の1本を作るんだ!)」    羽山が入る 羽山「はーい。みんなご苦労ーション。朝からちゃんとモッコリ1発ヌイてきたか?」 湯本「出勤早々何言ってるンすか羽山さん」 羽山「いや本気だよ?本気。 巷じゃ1発ヌクと100メートル全力疾走と同じ効果があるって言うらしいじゃん? 全力疾走したら爽快感で気持ち良い筈でしょうよ。 朝やるべきなんだよ絶対」 湯本「(パソコンに見やり)倦怠感が同じだって戒めの意味なんだけど。 だからこんな昼過ぎに出勤するんだ。 って・・・ああ!」 優太「どうしました!?」
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