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私は一人、女子学生が集う教室の中心へと足を進めた。
「…でさー、こんななって……」
「あはははっ!ちょーウケる」
お互いを指さし笑ってる学生たちは、私と同級生で同じ空間にいるはずなのに違う世界にいるみたいだ。
そう思えるほどに、キラキラしている。
「あ、あの……」
勇気、出せ。
私…!!
「何?……えっと…」
「橘さん…だと思う」
私が声をかけた事により、振り返った五人組。中心にいた艶やかなロングの美少女が私を上から下まで見下ろしては首を傾げる。
そんな彼女に耳打ちをした隣の女子。
私はそんな光景を呆然と見ることしか出来ない。
「…今日、課題のプリント。提出なので、ついでに持って行こうかと」
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