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千
目を開けるか開けないかの時に、空気が震えているような気がした。
壁がカタカタ鳴る音で目を開ける。
なんだと思った次の瞬間にはひどい横揺れが端を襲った。
ほとんど何もない部屋で上から降ってくるものはなかったが、テレビは台から滑り落ち、机に置いていたコップが床に落ちて割れる音がした。
10分ぐらい揺れが続いた気がしたが、時計を見ると2分ぐらいしか経っていない。
揺れが収まると、闇の中の静けさが戻って来た。
早朝の4時11分。
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