1人が本棚に入れています
本棚に追加
涙で顔をグシャグシャにしたエリーゼは嗚咽まじりにイライザへの想いを返し、それを聞いたイライザは朦朧としながらも優しい微笑みを浮かべて頷くと泣きじゃくるエリーゼに這いよった。
「……エリーゼ……汚し尽くされて……しまったが……許して……くれ」
「……げがれでなんが……ないでず」
イライザの言葉を受けたエリーゼは嗚咽まじりに答えると瞳を閉じ、イライザは涙を溢しながらエリーゼの顔に自分の顔を近付け、互いの唇が重なり合う寸前に静かに瞳を閉じた。
「「……ンンッ」」
互いの唇が重なりあった瞬間に生じた甘い痺れによってイライザとエリーゼは重ね合った唇から蕩けた吐息をもらし、イライザとエリーゼは甘い痺れと互いの蕩けた吐息を求めて夢中で唇を重ね合せる。
「……ンッ……フッ……ンンッ……え……エリー……ゼ……ンクッ……と……とけ……そ……ンンチュッ」
「……ンッ……ンアァ……い……いらひあ……ひゃま……ンチュッ……ひゅご……ンアァ……ひょへひゃ……ンンッ」
夢中になって唇を重ね合わせていたイライザとエリーゼは直ぐに唇だけでなく舌まで絡ませ合い始め、イライザとエリーゼは瞳を潤ませながら互いの唇に己の存在を刻む込む為に蕩けたキスを交わし続けた。
夢中になって互いの唇を貪り合うイライザとエリーゼ、2人は気付いていなかった、想いを重ね合う2人を護る様に朧気な半透明な光の幕が展開されている事に、何時しか唇だけでなく互いの身体を貪り合い始めたイライザとエリーゼ、2人は気付いていなかった、2人を護る様に展開された光の幕の傍らに立つ木の枝に1羽の梟が止まり、惰眠を貪る残党狩部隊の野営地を見下ろしている事に、そして、今生の別れを覚悟しながら互いを貪り合い、蕩けた嬌声を響かせ合うイライザとエリーゼ、2人は気付いていなかった。自分達を汚し尽くした屑どもの命日が今日であると言う事に……
ヴァイスブルクの残党を追撃する残党狩部隊、その陣中には虜囚となった女エルフと彼女達を弄ぶ売国奴の姿があり、彼女達の救出と売国奴ごとの残党狩部隊殲滅を決断したアイリスはダンジョンを増築した後に残党狩部隊の来訪を待ち受けた……
最初のコメントを投稿しよう!