第3話:変身(女体化)

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レディースデイなどの割引などを使うときは、自分の意思で変身しているが、不意に変身してしまうときがあるのだ。 あ、昔……小学校ぐらいの頃に、そういうのに詳しいやつに色々聞かれたから、先に答えておくが、 別に、その不意な変身の条件は、水をかぶったり、何か特別なものを食べたり、くしゃみをしたり、興奮したりとかではない。 不意に変身するのは、もっと単純で、体に何か衝撃を受けたときだ。 何かにぶつかったり、誰かに叩かれたりしたときだ。 校長が話すには、何かの攻撃から身を守ろうとする防御反応のようなものだと言うが、そんな理由なんて知っても何にもならない。 さらに不便なことは、不便に変身した場合、半日はその姿から戻ることができなくなることだ。 不意に暴発してしまった魔法を修正するのは難しいらしく、魔力のコントロールを取り戻すのにそれぐらいかかる、 ちなみに、俺の意思で変身した場合も、継続して変身していられる時間は半日程度。 長さは変わらないが、その間に任意で元に戻れるか戻れないかの違いがあるわけだ。 そんな特異体質の俺のために、学校側は特殊な制服を用意した。 不意に変身したときにすぐに服も変われるように、衝撃を受けると女子の制服に変わるというものだ。 便利なアイテムなので、この辺りは、感謝している。
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