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そこからの記憶が無い。
体中が寒くなり、俺は目を覚ました。
地面にぶつかったかのように体も痛む。
気が付くと、俺は裸になっていた。
「……!」
店のガラスに映る俺は、あの女性の姿になっていた。
そんな魔法みたいなことあるはずがない。
「……!!」
ない!俺にあるべきはずのものがない。
「……!!!」
声が出ない。声を出そうとしても声が出ない。
そうこうしていると、仲間も目を覚ました。
俺は、助けてもらおうと近付くが。
「なになに……「その女は好きにしろ。俺は兵部マコトを追う。」……兵部を追ったんだ。」
「俺たちも追うか?」
「いや、あの人は俺たちよりも強いからな。」
そうだろうそうだろう。って違う違う。俺はそんなもの書いてない。
「追って行けたってことは、あいつの運命操作にも負けなかったってことだしな。」
「だな。やっぱ、すげーよ、あの人は。」
そうだろうそうだろう。って、だから違う違う。俺はここにいる。
「こいつ、どうする?」
「好きにしていいってことは、好きにしていいんだろ。」
「だな。」
俺は、逃げようとしたが、あっさり二人に捕まった。
力で振りほどくこともできない。
走って逃げることもできない。
声を上げることもできない。
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