第4話:憑依(復讐と悪戯)

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まあ、憑依でできることはほとんどやった。 憑依中は、憑依した相手の意識は無いため、ホントに好き勝手に色んな人ことができた。 憑依を継続できる時間は約半日程度のため、やれないこともあったり、あまり本体であるぼくの体から離れ過ぎることはできなかったが、それでも、いつこの力を失っても後悔はしない。 そんなボクの前に、転校生がやってきた。 名前は、佐辺ミツカ。 その姿を見た途端、ボクは緊張した。 女性に免疫がないわけじゃない。 むしろ、これまでレイカや上級生に憑依して遊んできたため、同じクラスのアキラやタクミよりは女性の体を知り尽くしているはずだ。 ただ、この佐辺さんは、顔が可愛い。 まるで、天使のような美しい顔立ちをしている。 ボクは、一瞬で恋に堕ちた。 学校の案内を頼まれたので、ボクは学校中を案内した。 正直、浮かれ過ぎてて、何を話したのか覚えていない。 性格もわからないのに、ここまですぐに恋に堕ちるものかと思うかもしれないが、ボクにとっては見た目が全てだ。 人間誰しも裏表があり、性格も容姿も完全に理想通りの人間なんているはずがない。 それなら、容姿が完璧な人間がいいだろ? ボクの憑依の前では性格なんてものは関係ないんだから。
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