インターミッション2

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つまり、魔力が無くならないと、校長にも解除できない。 私は、一時的に豊橋マリと名乗り、魔法学校の教員になるため、様々なことを学んだ。 皮は年齢を重ねないのか、私は何年経っても20歳頃のままだった。 数年のときを経て、私は、魔法学校高等部の担任となった。 生徒には、かつて、同級生だったマコトやレイカもいた。 懐かしさもあったが、ともに学校で学べなかった寂しさもあった。 マコトが憑依を行ったこともあったが、皮の中では憑依しても体を動かすことができないため、放っておいた。 担任として色んなことがあったが、校長がレイカから魔法の記憶を奪い、校長が用意したレイカそっくり皮を着せるのが一番辛かった。 いや、魔法でいじめをしたレイカが悪いんだけど……魔法の事を覚えていたら魔法学校のことを公言してしまいかねないんだけど……それでも、レイカから魔法の記憶を消すということは、かつて魔法で一緒に遊んだ記憶も奪われるということだった。 私は、レイカとの思い出に、そして、川島ショウイチとしての初恋に別れを告げた。 私は、もうすぐこの魔法学校を去る。 中等部の担任の男性教師と結婚するのだ。 その男性教師は、私やマコトやレイカの元担任。 私の正体も知っている上で結婚を申し出てくれた。 だけど、私の魔力が消えて元の体に戻っても彼は私を愛してくれるのだろうか? 魔力にはそれぞれ個体差があるためいつになるかはわからないが、私もいつかは元の姿に戻ってしまうのだろう。 せめて、この子が産まれるまではこの皮を着ていたいけど。
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