第3話:変身(女体化)

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第3話:変身(女体化)

俺の名前は、辺見ツカサ。 先週までは奈良の学校に通っていたが、魔法で女体化して悪行を働いていた事がバレてしまい、 今週から、T県S市の魔法学校に通うことになった。 悪行といっても、ここに通う他の生徒のように誰かを魔法で傷付けたり、勝手に他の誰かになったわけじゃない。 映画や飲食店のレディースデイに、女体化して、安く済ませたりしただけだ。 やつらに言わせれば、それが詐欺にあたるんだと。 俺の正体は、教員たちしか知らない。 当初は正体をバラしてしまえばいいと考える教員もいたらしく、どうすべきかギリギリまで話し合いがされたが、 俺が来る少し前に、女子と入れ替わってしまったためにいじめにあった生徒がいたらしく、生徒のために正体を隠すことが決まったらしい。 俺としてはどちらでもよかったが、いじめなどのトラブルは無い方がいい。 俺は担任の豊橋という先生に連れられ、クラスに入ると、自己紹介を行った。 さすがに、変身はできても同時に存在はできないので、女性としてのオレ……佐辺ミツカは、病弱でなかなか学校に来れないという設定にして。 そこまでするなら、学校で女体化しなければいいのにと思うかもしれないが、これには理由がある。
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