インターミッション2

1/4
27人が本棚に入れています
本棚に追加
/69ページ

インターミッション2

私の名前は、川島ショウイチ。 かつてこの魔法学校で、則次レイカや兵部マコトとともに学んできた。 魔法を教えるわけではない魔法学校……私はかなり感謝している。 幼い頃からここに来る子供なんて、同じような事情ばかりだ。 形質変化の魔法を使い、建物を壊してみたり、 憑依魔法を失敗し、本体が死にかけてしまったり…… かくいう私も、念動力が押さえられずにポルターガイスト現象を起こしてしまった。 原因は様々だが、魔法という未知のものに対して親たちが手におえなくなったため学校に入れられたという点は共通している。 だから……私はこの魔法学校には感謝している。 しかしだ…… あるとき、私は則次レイカや兵部マコトと鬼ごっこをして遊んでいた。 鬼ごっこといっても、則次レイカは知らないが兵部マコトには憑依魔法が使えるため、鬼になれば壁を突き進んで探してくるし、憑依されれば意識を失いそのまま兵部マコト本体のところに誘導されてしまう。 則次レイカの方も形質変化の魔法で、床や壁を布のように変えてその中に隠れることができる。 実質、かくれんぼに近い。 私は、念動力で倉庫の鍵を壊すと、その中に入っていった。
/69ページ

最初のコメントを投稿しよう!