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第2話:入れ替わり→女装
私の名は、鮫島カヤ。
私の祖母は、魔法学校の校長をしている。
祖母は、日本で最高位の魔女らしく、私も魔力は受け継いでいるが、魔法学校には通っていない。
あの魔法学校は、魔法で悪さをした人間を入れる更正施設だから。
でも、私はどうしても、その魔法学校に通いたい。
中学生のとき、私はある男子に助けられた。
その男子の名は、柳本アキラ。
ナイフを持つその相手に、魔法も使わず、素手で倒したアキラくんを、私は運命の人だと感じた。
まあ、そのアキラくんが、魔法学校にいるってことは、
もしかしたら、あのとき何かしらの魔法が使われていたのかもしれないけど、
そんなこと今となってはどうでもいい。
私は、アキラくんのいる学校に通いたい。
祖母に頼みこみ、転入手続きをした矢先、事件は起きた。
「アキラくんの近くにいたい」という思いが暴走したのか、私の姿はアキラくんの友達の姿になっていた。
えっと、その友達の名前はたしか、入鹿タケルくん……だったかな?
祖母に確認すると、そのタケルくん?タケシくん?は、私の姿で学校に通い始めたらしい。
私は、男子として転入させるように祖母に頼んだが、
今は他にも二人の転入生がいるようで、そんな手続きをすればかなり時間がかかるらしく、
また、このまま男子として転入してしまえば、私が入れ替わりの魔法を暴走したことがわかるため、
女装して、女子として転入することに決まった。
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