蒼い夕焼け

合コン

「ねえねえ、里見ちゃんはどんな男がタイプなの？」

幼馴染に押されて参加した合コン。正直、あんまり乗り気はしなかった。男ばっかで疲れる。

「私ですか？可愛い系の男子好きです。年下の」

その男はチャラチャラしてて、明らか年上だったので言ってやった。暗に、タイプじゃないと言ったのだ。

「あ、里見姉さん？」

ふと声をかけられ、振り向くと私が大学に入る前からの幼馴染が琥珀色の液体の入ったグラスを持って立っていた。

「俊じゃん！久しぶりー」
「里見姉さん身長低くなった？」

俊こと蒼井俊透（あおいしゅんすけ）にそう言われ、悔しくも何も言えない。実をいうと、上京する前から順調に身長が縮んでいた。

「牛乳飲まなきゃダメだよー。里見姉さん、カルシウム不足なんじゃない？」
「うるさいなー。俊何センチよ？」
「僕ー？僕はね、」

えへへっと