12 救いと癒しの神様

13/13
45人が本棚に入れています
本棚に追加
/36ページ
ごめん。 余程ショックだったのか、項垂れたままで立ち上がろうとしない。 だが真友子には、この彼のドジさ加減がなんとも愛おしかった。 だから、しゃがみ込む彼にゆっくりと歩み寄る。 「大丈夫よ。きれいに入れ直そう」 まぁゆ……。 おずおずと彼女に戻ってきた彼の視界の中で、真友子は柔らかく微笑んだ。 「だって、美味しさに変わりはないでしょ?」 「うん。だから、まぁゆにも食べて欲しかった」 うん。 そして、頷きながら大祐の頭をポンポンと撫で、真友子は胸の内で大きく 呟いた。 あぁ、やっぱりずっと彼と一緒にいたい!
/36ページ

最初のコメントを投稿しよう!