13 オタク部屋とお急ぎ洗濯

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こうして二人で迎えた、正月二日目。 真友子から、さり気なく今晩に食べたい物を尋ねられた。 「大ちゃんのお家から頂いたお節もほとんど残ってないから、 ちょっと買い物にも行こうと思うんだけど」 そして、そう言われて真っ先に大祐の中に浮かんだのは、やっぱりこれ。 「鍋。ほら、最初に間違い電話した日に、まぁゆが食べたっていう アレがいい」 「ええぇ、あんな簡単な物でいいの?」 「うん。だってあの話聞いて、僕、すごく鍋が食べたかったんだもん。 買い物なら僕も一緒に行くから、それにしよっ」 嬉々とした目を向けつつ、こんな何気ない会話がポカポカとした幸せで大祐を包み込む。 すると、ウキウキしているのも明らかなその彼を、目の前の真友子が ちょっと見つめた。 「だったら、今夜はそれにするけど……」 そして、少し意味ありげに言葉を切った真友子が、にわかに伺うような眼差しを向けてくる。 「ねぇ、スーパーに行きがてら、大ちゃんのジオラマ見せもらえない?」
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