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えっ……。
驚く大祐の目が、ふいっと真友子に向けられる。
もちろん真友子も、大祐のこの戸惑いは理解していた。
だが、真友子が惹かれる大祐の魅力は、彼がリラックスしている時の天然さ。
それだけに、とにかくこの部屋で、いつも通りにくつろげるようになって
欲しい。
「だって、もう越えちゃいけない境界線もなくなったんだし、
せっかくの連休でしょ。
どうせ仕事が始まったら、週末くらいしか会えなくなっちゃうなら、
私は大ちゃんと少しでも長く一緒にいたいな」
しかし大祐は、やっぱり困惑顔でこちらを見る。
「そりゃ、僕だってまぁゆと一緒に居たいよ。でもさぁ……」
うん。
真友子は、恥ずかしがる子供のようにモジモジする大祐を、じっと見つめた。
その視線の先で、チラリと目を伏せた大祐が、再び真友子をおずおずと
見返して意外な事を訊いてくる。
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