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さすがに驚いて腰を抜かし、
なかなか外には出れなかったもんだから、
何とか這い出した時には、
ソレは息がかかるくらい、すぐ後ろに居たのさ。
ただでさえ暗い視界は奪われ、
くらくらと眩暈までしてきた。
大きな地震でも起きたんじゃないかって、
そんな気さえしていたが、もう逃げ出す術も力も
まるで浮かんでこなかった。
気が付いたときには、
いままでとはうって変わって真っ白な空間にいた。
光が反射して眩しい。
あぁ、やっぱり死んだんだ…って思ったんだが、
どうやら病院だったって話だ。
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