時を越えて

8/27
116人が本棚に入れています
本棚に追加
/132ページ
「 冬、朝ごはんが出来てるから顔洗っておいで 」 僕が目を覚ますとそこは温かくて、いつものお布団の中だった。そのまま起き上がりお布団の中で座って目をこすれば手の中に小さな何かが そっと手の平をひろげ見てみれば丸くて白い石のような物があった 昨日の事は全部夢? 高と不思議な場所に行った事も、幻のような人影も。そしてお兄さんとおかあさんの声も 頭の中がぼんやりとしたままで、どこからかとても良い匂いがした 立ち上がるとその匂いの方へ。おかあさんが台所でごはんを作っていて僕に気付くと、そう言った 石をポケットに入れそのまま顔を洗いに行った 顔を洗って置いてある服を寝巻きから着替えた。そしてポケットの石も移し変える、そのまま台所じゃなくいつものお膳の部屋に 僕の大好きな四角い玉子焼きと甘い魚、目玉は大きいけどとても美味しい。そしてきゅうりが切ってある、これも大好きだった いただきますと手をそろえて食べる。黙ってもぐもぐ最後までしゃべらない、それがご飯の時のおかあさんとの決まりだ 最後のひとくちを食べて飲み込んだ。温かいお茶が出て来て全部終わり、ここからは話しても良いって約束 なのにお茶を飲んでいる間に、おかあさんが話し出した 「 冬 」 びっくりした。まさかお茶を飲んでる最中で話しかけられるなんて 急いで全部飲んで湯飲みから目を出した
/132ページ

最初のコメントを投稿しよう!