白い雪

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私は病院に到着して集中治療室に運び込まれ、痛み止めの点滴を打ってもらったり右足を固定してもらうことで、痛みが和らいできて落ち着きを取り戻した。 応急処置が終わると一般病棟の部屋に移されたが、レントゲンを撮った後の診断は、少しお待ちくださいと看護師から指示があった。 私はこれから自分はどうなるのだろうかと不安になっていた。 一般病棟に移されて疲れていた私が少しうとうとしていると、両親が心配そうに病室に入ってきた。 「波瑠、大丈夫?」 母が心配そうに私の顔を覗き込んできた。 「うん、大丈夫だよ!」 私は母を心配させまいと少し笑顔で答えた。 すると担当医師が病室に入ってきて、レントゲンの写真を見ながら状況を説明してくれた。 「右足の脛骨と腓骨を骨折しています。  これにより、動脈へのダメージや神経への影響も発生しているようです。」 心配した父が担当医師に問いかけた。 「治るんでしょうか?」 担当医師は、少し考えてから静かな口調で落ち着いて話しを始めた。 「大変心苦しく申し上げにくいのですが、元の状態には戻らないと思います。  最悪の場合、右足を切断する可能性があります。」 父、母、私は、言葉を失った。 私はスキーができなくなるだけでなく、これからの人生、両親に迷惑をかけることになるのだろうかと思った。 この日から私は、白い雪を見ると恐怖心に襲われるようになった。
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