白い雪

その後も私は、時々紗英ちゃんの病室に行って、お話したりゲームで遊んだりして楽しんだ。

ある日、紗英ちゃんの病室に行くと紗英ちゃんのおかあさんらしい女性がいたので挨拶した。

「相田波瑠と申します。

　紗英ちゃんと病院内で知り合って、お友達になりました。」

「紗英の母です。

　いつも遊んでいただいて、ありがとうございます。

　紗英から波瑠さんのことは聞いています。」

紗英ちゃんのおかあさんは、笑顔で挨拶してくれた。

私は紗英ちゃんと少しお話して病室を出て、病室の外で紗英ちゃんのおかあさんを待つことにした。

紗英ちゃんのおかあさんが病室から出てきたとき、私は声をかけた。

「あの…ちょっといいですか？」

紗英ちゃんのおかあさんが笑顔で、

「いいですよ！」

と応じてくれた。

「こんなことを聞いていいものかどうかと思ったのですが、差支えなければ教えてください。

　紗英ちゃんは、どのような病気で入院されているのですか？」

すると紗英ちゃんのおかあさんが、

「待合室の方でお話してもいいですか？」

と言ってきたので、私は紗英ちゃんのおかあさんと待合室の方に移動した。