0人が本棚に入れています
本棚に追加
「雪…」
耳元に囁かれるように、名前を呼ばれて雪音の心臓がドキドキしてくる。
それと同時に蒼水は、初日の出もういいのかな?っと不安になって雪音は蒼水を見上げる。
「雪、瞳を閉じて…」
雪音は条件反射のようにきゅっと瞳をとじる。
ゆっくりと唇が重なる。
触れるだけのキス。
「だっ.…だれか見ていたらどうするんだよ」
恥ずかしくなった雪音はポカポカと蒼水の胸を叩く。
「雪誰も私達のことなんか見ていませんよ、初日の出に夢中ですから…ほら雪もうじき太陽が登りきりますよ」
雪音はまた空へと目を向ける。
蒼水もまた空を見上げる。
太陽が登り切ったあと二人はもう一度キスをした。
「初日の出綺麗だったな」
雪音は恥ずかしそうにそう言った。
「また来年も二人で来ましょうね」
最初のコメントを投稿しよう!