異動

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・:*:・:・:・:*:・ 昼になった。 伊藤はさっさと財布を持って食事に行こうとする。 だから俺は、 「飯、行くぞ。」 と伊藤を誘った。 伊藤のらしくない態度の原因を知りたかった。 一緒に仕事をする以上、このギスギスした関係も改善したかった。 「は?」 だけど、伊藤は、訳が分からないといった顔で、俺を見上げる。 「飯! 食うだろ?」 「食べるけど、なんで私があんたと食べなきゃ いけないのよ。」 「あれ? お前、俺のお世話係じゃなかった?」 「ランチなんてお世話しなくても食べられる でしょ!?」 「じゃ、親睦会。ほら、行くぞ。」 俺は、伊藤の手首を掴んで、無理矢理連れ出した。 こいつの言う事を聞いていたら、きっと永遠に俺を拒絶し続けるに決まってる。
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