Happy New Year!

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 しばらくすると、ホームに電車が滑り込んでくる。その電車の中は、当然のことだがいつもより人が少ない。だが車内はわずかにだが暖房が効いていて、少し扱ったので手袋を外し、コートのポケットに入れる。  再びスマホを見ると、あの人からメッセージが来ていた。  もう家を出て出発したこと、今電車で向かっていることを伝えると、OKのスタンプが返ってくる。それを確認して、スマホを閉じた。  列車の窓の外には、夜の闇のような世界が広がる。地下鉄だから当たり前なのだが、それでさえも今の僕の気分を高揚させるのには十分なものだった。  そして、車内アナウンスが目的地の駅名を告げる。数人の乗車する人と入れ替わるようにして駅のホームに降り立つ。ホームに置いてある自販機で暖かいお茶を買い、一口飲む。喉から胃にかけて暖かいものが通って行くのが分かり、ほうっと体の底からため息が出る。
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