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「ここが、この村の図書館かー。大きいなー」
メイドさんが言っていた図書館は俺がもともといた世界の図書館に比べてはるかに大きかった。俺は図書館の前にずっといても意味がない思ったので、中に入ることにした。
「ようこそ、ウェット村図書館へ。本日はどのような目的で来られたのですか?」
「えーと。本を借りに」
俺を出迎えたのはだいたい19歳ぐらいの若い司書さんだった。
「どのような本が希望ですか?」
「今人気の本があればそれで」
俺は司書さんにおすすめの本を紹介してもらい。それを借り屋敷に帰ることにした。
屋敷についた俺はさっき借りてきた本を読むことにしたのだが、1つ問題が発生してしまったのだ。それは―。
「1つも読めないじゃないかー?」
これは困ったな?。文字が読めないと今後この世界で生きていく上で大きな難点となってくる。ここは、どうにかしてこの世界の文字を読めるようにしななくてはならないなー。
俺はこんなことを考えながら風呂に入ることにした。
「なにかいい方法はないかなー?」
「何を悩んでいるの?」
「それがなー。ん?えぇ?」
「なんでお前がいるんだよ」
「そりゃ、私たち未来の夫婦だもの、これくらい普通でしょ」
うんうん、と頷きながらこんなこと言っているのだが、俺にはこいつの言っていることの意味が分からなかった。
「とにかくここから出ろーーー?」
こうして、俺はシャリーナを風呂から出したあとゆっくりと風呂につかることにした。たぶん、こういうのは日本人ならではなんだろうなー。など、どうでもよいことを頭に思い浮かべながら―。
「いい風呂だった」
「さようでございましたか」
「ねえねえ、早くご飯食べよーよ」
「そうするか」
「かしこまりました。少々お待ち下さい」
5分後執事さんと何人かのメイドさんが蟹などを持ってきてくれた。
「おぉ、これはすごいな」
俺は初めて蟹づくしの机を見た。
「うわー?もう、最高?」
「どうぞ、お楽しみ下さいませ」
俺はこの瞬間この世界に来て一番幸福なひとときを送った。
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