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高校1年の夏
「今日は特に暑いなぁ 俺らサッカー部が何で野球部の応援なんだよー
練習のほうが大事じゃねぇの?」
「俺ら来なくても楽勝だって~」
「コールドで決まりだろっ?」
「いやーっエース投げないみたいだぜっ」
「怪我か?前の試合投げ過ぎだろ?」
「おいっ、静かに!3年生に聞こえるぞ!」
「俺らだっていつも応援してもらってんだから、今日は真面目に応援しようぜ!」
サッカー部の仲間が騒がしい。
暑さでしゃべる気にもならず ボーっとグランドを見ていた。
メガホンが配られ 少しやる気になった。
先輩達の名前を間違えないように
応援カードを見ながら ブラバンに体を合わせた
1、2回… 5回裏には サッカー部のみんなも野球に集中していた。
点を取って、取られて 取られて、取って
眼が離せない。試合は8回表 2対2!
相手の攻撃 ヤバイぞっ 2アウト ランナー三塁
次は打順1番だ 「頑張って~」
震える声援が隣から聞こえてきた。
手を合わせ願うように
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