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「…一芝居打った? …どういうことだ?…」
と、私。
「…お嬢様は、オレの野心を利用して、一芝居打ったということですよ…」
菅野があっけらかんと言った。
「…オマエの野心?…」
「…そうです…平凡な家庭に育ったオレが成り上がるには、自分のルックスを利用して、お嬢様と結婚するのが、一番の近道だった…コレはさっきも言いました…」
菅野は、淡々と説明する。
「…オレは、そのために、名字を変え、姉貴にも、距離を置いて、お嬢様に近付いた…しかし、最初から、あのお嬢様はオレの行動をすべて、見切っていたということだ…」
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